審査のポイント
銀行系カードローンの審査は消費者金融会社のそれと比べて厳しいと言われています。
しかしこれは、データーに基づいた分析ではなく、「銀行の審査は消費者金融よりも厳しいに決まっている」というイメージで語られている場合も多いと思います。
審査基準は各銀行によって異なり、公表もされていません。
しかし、一般的な審査のポイントは以下の通りです。
-
(1) 他社借入金額よりも他社借入件数が重要
他社(銀行・信販含む)からの借入が既にある場合、借入件数が多いと審査通過は厳しくなります。(目安として5件以上の借入があると審査通過は厳しい)
それに比べて借入金額については、住宅ローンなどかなり高額の借入があった場合でも審査通過実績があります。 -
(2) 年齢・勤続年数・会社規模・保険種別で概ね年収額が判断できる
多くの銀行ではカードローンの場合は「100万円以下の融資は年収証明不要」としているので、ほとんどの場合、年収確認は裏付けを取らずに自己申告に委ねています。
しかしサラリーマンの場合は、年齢・勤続年数・会社規模・保険種別で概ねの年収額が予測できます。
審査が通過しやすいのは勤続3年以上、30代~40代です。しかし、それ以下の勤続年数、年齢であっても融資実績はありますから申込みする価値はあります。 -
(3) 消費者金融に比べて審査が厳しいのか
単純比較は非常に難しいのですが、消費者金融よりも極端に審査が厳しいということはありません。(消費者金融会社が保証会社になっている場合はなおさらです。)
また、近年、銀行が個人向小口融資に力を入れているのは事実で、消費者金融の融資ノウハウを参考にしていることも事実です。
「銀行融資」だからといってあまり敷居を高くしずぎる必要はありません。
保証会社になっている消費者金融会社の審査を目安にするのもひとつです。
口コミの審査基準はあくまで参考に
多くの金融機関は個人向小口融資の審査に「オートスコアリングシステム」という自動審査を採用しています。
(属性などの情報を点数評価して融資の可否や限度額を決定するコンピューターシステムのことです。)
個人向小口融資は迅速な審査の提供が重要です。この自動システムを導入することで審査に要する時間が短縮され効率化が計れます。また、コンピューターによって公平・公正な審査が可能になっています。
オートスコアリングの与信判断基準は、過去のデーターによる不良債権率をもとに作成されている場合が多く確率的、統計的にリスクを判断するのには優れています。
しかしコンピューターのアルゴリズムに属性条件が合致しない場合は、他の条件が良くても審査落ちする可能性もあり、完全無欠ではありません。
また「例外融資」「規定外融資」という面にもあまり向いていません。
よく「他社どこからも借入がなく勤務もしているのに審査が通過しなかった」などの口コミも見られますが、審査に落ちた理由を細かく検証してもあまり意味がなく、「コンピューターのアルゴリズムに合致しなかっただけ」と割り切ることも必要です。